小学校受験を目指すご家庭へ

FOR FAMILY

01

受験を思い立ったら、
まずは子育てのありようを
総点検してください。

たくさんの問題集を買って来たり、いきなり挨拶や返事の仕方を教えるのではなく、まず子育てのありようを総点検してください。行動観察テストに対応できる子どもかどうか、それを見極めることが先決です。その上で、わが子の弱点を修正するにはどうしたらいいか、その方向からの受験準備が必要です。

02

小学校受験は子どもを通じて、
親が試されます。

ペーパーテスト・集団行動・制作・運動・そして時には受験中の合間に行われる教師との一問一答・ご両親の面接・さらには、子どもに何もさせない時間をあえて設けられ、その様子を観察されたりすることも。 本当に様々な角度から、6歳までのお子様がご家庭でどのような育てられ方をしていたのかが試されます。

要するに、練習で身につけたものだけではなく「普段の姿」を知りたがられています。 建学の精神に即し、学習意欲が高く教えたくなるお子様、何事にも前向きで目を輝かせる教えやすいお子様に入学してもらいたいという風潮が顕著に見て取れます。受験の為の即席教育では一目瞭然、良い子を演じても見破られます。 日常から子育てのありようを私たちと一緒に見つめ直してみませんか。

03

受験準備の8割は
家庭でできる。

どんな受験準備をしたらいいか、よく聞かれる質問ですが、「家事を手伝わせてください」と申し上げています。ただし簡単なお手伝いではあまり効果がありません。家事の一部を子どもに分担させるくらいでないと、受験対策としてはあまり効果がありません。ただし、受験対策としての「家事手伝い」ではなく、子どもの将来を見据えた上で取り組むこと。子どもに頼ってあげることで認められたい子どもは目を輝かせてお手伝いしてくれるでしょう。

そもそもペーパー問題の多くは家事を手伝っていれば解ける問題が大半です。
もし、手元に問題集があったらどんな問題が出ているかを見てください。家事を手伝っていればわかる問題が多いことに気づくはずです。 シーソーなどの重さ比べ、水の量の多少、数の増減、長さ・広さ・高さ、上下左右などの位置、水に浮くもの・沈むもの、仲間探し、果物・野菜の断面.... いちいち書き出したらキリがありません。学校は家事を手伝っていればできる問題を意識的に出題していると言ってもいいほどです。

洗濯物をたたむなどの問題が出るということは、家事を手伝っている子が少ないということの裏返しでもありますね。家事とは関係ないような問題でも、ふだんから家事を手伝っている子であれば理解が早いのです。「理解が早い」というのは、ペーパーだけでなく、行動観察でもとても大事なことです。

最近の出題傾向として、事前に練習できない問題やとっさの機転力、創意工夫力を問う出題例が多くなっていますが、小さい頃からお母さんの手伝いをしていれば対応できると思います。なぜ学校側は家事の手伝いにこだわるかというと、6歳までに身につけておきたいことの大半が家事のお手伝いでまかなわれるからです。年齢相応の知識だけではありません。問題集や図鑑では絶対に身につかない気配りや段取りの大切さも理解できると思います。

6歳までの学び 家庭 手伝い 買い物 指示行動 記憶力
常識力
語彙力
倫理・道徳
推理力
注意力
知識力
体力・筋力
理解力
直感力
段取り力
処理能力
自立心の確立
生活知識や食材知識・季節の野菜
食事・料理 食べ方・持ち方
数の増減・割り数
食材の断面図
器の配置位置(上下左右の位置理解)
濃度・体積の体験理解
生活一般 畳み方・結び方
応答・躾
遊び 公園・動物園・アウトドアなど 影と太陽の関係性・風向き
昆虫の名前や特徴
植物や花の名前や特徴
運動能力向上
動物の特徴観察
絵本 自然の擬音語理解
文脈からの語彙理解・使用方法
語彙力の増加
盤面ゲーム 推理・予測
ルールに従う
年中行事 四季折々の文化 文化と季節毎の知識・整合性
公共 公共機関・公共の場 案内標識などの公衆知識
他者と社会との公衆道徳
近隣住民 挨拶・丁寧語
他文化への理解
京都幼児教室
[2割]
ご家庭だけでは学びづらい集団行動の中で能力を開花させる
集団行動 歌・リズム 年次・クラス毎のカリキュラム 社会性
積極性
協調性
巧緻性
競争性
会話力
体力・筋力・耐久力・持久力
絵画・制作
運動・ダンス
基礎運動・鉄棒・ボール・縄・マット・跳び箱・平均台
座学・ペーパー・読み・書き・数字 学校別 / 分野別 / 年次・クラス毎 のカリキュラム 各種能力の定着・理解・整理
学校別対策・慣れ
ご家庭と京都幼児教室での学びをきちんと定着体験・理解させる
課外活動 四季折々の体験学習 毎月実施 体験の質と量の向上
自立合宿 年中生活自立合宿[1泊2日] 各合宿プログラムの実施 約70項目における個人評価表の作成 ・自立性・協調性・積極性
・社会性・判断力・リーダーシップ
年長生活自立合宿[3泊4日]

※上記の身につくものやカリキュラムは一例を抜粋しています。

04

家事手伝いで身に付く直感力!
出題範囲のない受験を勝ち抜くには、
直感力が必要です。

直感力などというものは、5歳6歳の子どもには関係ないと思うかもしれませんが、「出題範囲のない受験」を勝ち抜くにはこの直感力が必要です。学習したことのない問題の正解を得るにはどんな能力が必要かというと、想像力や直感力、とっさのひらめきといったものが必要ですが、こうしたものは、理屈で教えようとしてもムリです。どうしたらいいんだろう....という場面に立たせて考えさせるしかありません。そのための家事手伝いなのです。困ったときに自分で考えて解決したという経験の量がモノをいうのだと思います。

いくら志望校の過去問題を勉強をしても同じ問題が出ることはありません。しかし、よほどのことがない限り、出題ジャンルに大きな変更はありません。「似たような問題」が出ます。各校とも建学の精神や教育方針に合った 子どもをセレクトできるような問題を作成しているからです。初めての問題に対しても、直感力の鋭い子は、ああ、これはあの問題と同じように解けばいいと気づきます。

05

受験の為に教えるのではなく、
興味を持ち、
知りたがっているのだから
努力惜しまず
教えてあげるというご家庭の姿勢。

受験のために無理に詰め込むようなことはしないでください。

子どもはいろいろなことを知りたがっている、だから話をしてあげる、体験させるという姿勢で子どもに接してあげてください。就学前の子どもには難しいと思える問題でも、「親が話してあげていれば解けるはず」というのは、受験のために教えるのではなく、とにかくこの時期の子どもはいろいろなことに興味をもち、知りたがっているのだから、その努力をご家庭でも惜しまないでほしいという小学校からのメッセージではないでしょうか。

06

ペーパーは、日々の学びを定着させる
道具に過ぎません。

そもそもペーパー問題の多くは家事を手伝っていれば解ける問題が大半です。つまりペーパーはご家庭や幼児教室で学んできたものを頭の中で整理し、理解を定着させることが目的です。くり返しペーパーの練習してきた問題ができたからといって、子どもの資質を判断する材料にはなりにくいと思います。それどころか、ペーパー問題を過度に勉強してきた子の就学後の伸びに学校側が不安を持っていることも容易に想像できます。

こうした理由から、事前に練習できないような問題が各校とも増えています。だからこそどんなに手間と時間がかかっても創意工夫力を引き出す指導が求められるのです。大切なペーパー練習ではありますが、あくまでペーパーは知識の整理・定着とお考えください。